タイトルのような文言が、大学に入学した当時の

オリエンテーションの授業で教室のディスプレイに大写しにされ、

一瞬意味が分からなかったが、一見意味不明に見える文言を

学生に提示した恩師の考え方は、大学の授業は高校までの

先生が生徒に教える一方通行の授業ではなく、

ゼミのように少人数や双方向で学生と指導教官が対等の立場で

議論するものであると学生に伝えたかったと言われて

目から鱗が落ちる思いがした。

この当時インターネットは普及していたものの、

テレビの地上デジタル放送への移行も完了しておらず、

TwitterやLINEということばも聞かれなかったので

振り返ると双方向とか対等の議論の意義を語った

恩師は先見の明があったと思う。

さて、こうした双方向、対等の立場での議論は、病者や

障がい者の社会復帰の議論でもなされるべきだと筆者は思っている。

小林麻央さんのブログの公開でがんへの関心が高まっているせいか、

癌患者の社会復帰に向けた支援策の講演会が各地でたけなわだが、

経済的な問題もあって建前上は社会復帰を望んでいても、

病気療養による休暇を唯一の夏休みと自虐的に称した志村けんや

ブラック企業からドロップアウトしたことで結果的に「夏休み」を

手に入れた筆者のように本音はただでさえしんどい仕事を

癌を抱えながら務めるのは敵わないと思っている病者や

癌患者も少なくないはずで、一方的に社会復帰に向けた支援策を

癌患者に向けて述べるのではなく、筆者もお世話になった休職や

傷病手当金などの制度も紹介しながら、患者と双方向で

対等にディスカッションを交わすのが本来の支援者のあるべき

姿ではないかと思う。

障がい者に対しても同じことで、NHK教育テレビや日本テレビの

福祉番組で放送された障がい者への偏った見方に疑義を唱え、

放送局から出演を依頼されても自分は全ての障がい者の代表の

ように話すつもりはないという障がいのある女性がいたが、

筆者も同じ考えであり、障がい者や病者と社会の関わりは

恩師ではないが一歩通行のテレビ番組で扱うのは

不適切な性質のアジェンダではないかと思う。